台湾その4: とりあえず天気がいいので九份
しまった耳栓もってくるの忘れた・・・。
意外と神経質なようで、ドミトリーのようなところに泊るのには耳栓が必需品なのだ。
朝も、となりのバタバタする音で8時に目が覚めた。
10時くらいまでは朝寝を満喫する予定だったのに。。。
さて、きょうはどう過ごすかなぁ。なんにも決めてない。
温泉。中正祈念堂。九份。。。。いろいろ選択肢がありすぎて、日程もたっぷりあるので、何からやっていいかわからない。
ただ街を歩くのもいいが、いつものリュックではなく、今回はショルダーバッグにしたため、荷物が重く感じる。
海外にいても、日本にいても、とにかく外に出なければ何も始まらない。
「暑いだろうけど、でてみるか。」
重い腰を上げたのは10時だった。
さてと・・・。
あ、そうだ。昨日、「明日、時間が合えば、ウナギを食べに行きましょう」
っていってたっけ、おじいさん。
行ってみるか。
テクテクテク・・・。
おじいさんの宿まで行くのに、昨日はずいぶん遠い気がしたが、あれ?きょうは歩いて7分ほどだった。
まてよ・・・朝起きていきなりウナギって、消化に悪くないか?
わたしはきびすを返し、「台北牛乳大王」に向かう。
ガイドブックに書いてあったっけ。「パパイヤは消化を助ける」って。
さすが世界を駆けるダイエッター。そのわりには痩せてない。
「すいませ~ん、パパイヤ牛乳一つ!」
う~ん、甘くておいしい・・・。
が!
かなりたくさん量があって、もうおなかいっぱい。。。
満腹を抱えて、またウナギを食べるつもりでおじいさんのホテルへ。
「すみません、○○さんは?」
「仕事で11時くらいまでかかるそうです。」
「そうですか~。じゃあ、ちょっと待たせてもらいます。」
11時を過ぎたので、また訊いてみる。
「●●さんはまだ、仕事に出ています。ちょっと電話してみましょうか。」
「・・・12じくらいまでかかるそうです。待っててもらってもいいし、都合が合わなければ、すみません、ということです。」
そうか~。
その後15分くらい待ったが、もう出かけることにした。
その前に、近所の、行列のできるうなぎ屋さん「肥前屋」を覗いて・・・。
いまなら、まだ行列はできていない。
食べたいけど、パパイヤ牛乳で腹いっぱいなのであった、残念。
さ~て、外に出たものの、どうしたもんかなぁ。暇だなぁ。暑いなぁ。。。
しばし、ベンチに座って考える。
「どうしたもんかなぁ・・・」
ようっし、きょうは近場の「中正祈念堂」に行って、その足で温泉地に行ってみよう。
決めた!
そのためには、宿に水着を取りに帰ろう。(温泉は水着を着用しなければならない)
でも途中で気が変り、お天気がいいときに、郊外の観光は済ませよう、と「九扮」に行くことにした。
わたしは優柔不断なため、よく気が変わる。
レストランでも、「うどんセットと天丼セット、どっちにしよう・・・ねぇどっちがいい?」
とさんざん悩んだ挙句(この時点で、メニューが決まってないのは私だけ)、
「よし、うん、天丼セットにしよう」と係員さんを呼ぶ。
みんながメニューを言い、最後に私。
「やっぱりカレーオムレツにします」
一同ズッコケる。
こんなことはしょっちゅうである。
ということで、九份に行くことに決定。
九扮とは、台北から北へバスで75分、映画「非情城市」のロケが行われたレストランがあり、宮崎駿アニメ「千と千尋の神隠し」のモデルにもなったという観光地だ。
かつては9戸しかない辺鄙な地域だったため、物を注文するときには9セットいつも頼んだそうだ。だから9份なんだそうだ。
ちなみに非情城市はみてない。
台北駅まで歩いて5分。台北駅には地下ショッピング街がある。
洋服、石屋、軽食屋、コンビニ・・・なんでも面白いのでついウロウロしてしまい、すでに足がボーボー。
棒のような足を引きずって、地下鉄に乗り、バスに乗り換え、九扮へ向かう。
初めての街で地下鉄に乗ったり、バスに乗ったりするのはとてもおっくうだ。
どうやってチケットを買ったらいいのか、乗り降りはどうするのか、バス代の支払いは先なのか後なのか、いくらなのか。
モタモタして、周りの人に白い目で見られたらイヤだなあ。。
でも、乗らないと。
こういうのは慣れだ。
幸いにも台北の地下鉄はとてもわかりやすく、切符も買いやすい。
切符といっても、最短距離ぶんの20元(80円)を販売機に入れて、出てきたのはこんなん。
人生ゲームで使うような、プラスチック製のコイン・・・。
これを投入口にかざすと、「ピッ」と音がして、改札を通れるしくみ。
地下鉄でバスに乗れるところまで行き、そこから九扮行きのバスに乗る。
このバスは睡眠波が出ており、穏やかなひと時を過ごしていたが、やおらバスは坂道を上がりだし、シャレにならんカーブっぷりをかもし出してきた。
道は狭いしカーブはきつい、大丈夫なんか、これ。。。
あれよあれよ、という間に九扮についた(ようだ)。
いきなりすごい人出。。。すごい観光地だ。
細い路地に土産物屋が並ぶ。
電動ハエ除けがぐるぐるまわる下で、きれいな餅が売られている。
こんなん↓
名物おばちゃんらしい。↓
背中も・・・。
爆 丸子。
海老か貝のスープ(もうふやけてる?)
ゼリーに包まれたお肉?スープに入れて食べる。
「千と千尋の神隠し」の中でも、こんな具を入れたスープを飲んでいたそうな。
果物「グアバ」。香りはさわやか。
台湾の北の海
昔のたたずまいも残っている
さて、腹もちのよかったパパイヤ牛乳もこなれてきて、ちょっと小腹がすいたので、このあたりの名物「芋圓」の入ったかき氷を注文。
好きなだけトッピングできる。
芋、マメ、寒天、タピオカココナツ・・・ヘルシーなものばかり。
芋圓とは、芋と小麦粉を練って伸ばして、細かく切る。耳たぶくらいの柔らかさ。
オレンジ、黄色、紫、芋の種類で色が違う。
氷の上に載せて、出来上がり。
小豆、赤マメ、黒い寒天、芋圓・・・。
さてと、宮崎アニメのモデル地みたいなとこ?(いいかげん)も見たし、帰るか!
1時間で観光を終えてしまったワタクシであった。ハヤっ。
満員の帰りのバスでは、あまりの急カーブに、バスの運転手は車体を停車していた車にぶつけてしまい、バスの窓ガラスを割ってしまう始末。
本当に急だから、行かれる方は気をつけるように。車ではいかない方がいいかも。
台北に帰ってからは繁華街やデパートをうろうろ。
そごうやファミリーマート、セブンイレブンなどの日本資本の店が多い。
この行列は何だ!
と思って先を見たら、スタバだった。ナゼ…?
足がすっかり棒棒鳥になったので、今日のところはこれくらいにしてやる。
そうそう、耳栓を買って帰ったら、宿のスタッフ用のご飯が出来てた。
少し味見させてもらったが、野菜、マメ、肉などバランスよい。
やっぱりひよこ豆はうまい。
この宿主はメキシコ出身のハクション大魔王似の男性で、台北出身の女性とメキシコで知り合い、こっちに来ているそうだ。
というわけで、ハクション大魔王に、スペイン語を教えてもらう。
もう一年も経つと、忘れてるなぁ。。。
この宿の3割は滞在して学校に行っている人や働いている外国人だ。
日本人もいて、台湾のお勧めも聞いてみる。
「烏来(うーらい)って言う温泉地に行きました。自然がいっぱいで、よかったですよ。」
そうか~、行ってみようかな?
「ひとりでもさびしくないですか?」
「うーん、大丈夫でしょう。」
宿の猫はミミ。旅人が連れてきたそうだ。
お湯の出ないシャワーを浴びて、2日目の夜が過ぎた。
宿替えするつもりだったが、暑いし、トイレのシャワーも助かるので、ここにズッといることにした。
料金が半額なので、明日から4泊はドミトリーにしてもらおう。
by kumaf3 | 2008-09-07 22:21 | 08夏・台湾・歩き&食いだおれ