台湾その2: お宿とシャワー付きトイレ
注:この旅日記は先週行ってきた様子です。本人はもうジャパン入りしてます。 くま
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おじいさんのホテルにあとで行く約束をして、さきにタクシーを降りた。
ハテ?宿は・・・どこ?
周りは高いビル。若者たち。喧騒。。。右も左もわからない。
ええっと、宿の目印は・・・
台湾牛乳大王、
略してTMK!!
さすが!牛乳に「大王」をつけるあたり、大陸的発想だ。
でも、ガイドブックによるとこの店の「パパイヤ牛乳」は台湾名物の一つとなっているらしい。
この角を入っていくと、ネット予約しておいた格安パッカー宿!!
湿度80%の暑い中、荷物をコロコロしながら路地裏を歩く。
10m、20m、30m・・・ないなぁ。。。
駐車場管理小屋にいるおじさんに訊いてみる。
「しらないなぁ、そんな宿。」
やっぱり?安宿を知ってる一般市民はあまりいないよなぁ。
お互い言葉が通じないので、身振り手振り。
「じゃあ、この住所はわかる?どっち?」
「ああ、それなら、こっちだよ!」
おじさんは明朗に手振りで教えてくれ、その10m先に、宿の看板を見つけることができた。
「やった!」
と思ったのもつかの間。
入っていくと、なんだか煤けた古いビル。掃除の行き届いてない通り道。
あ~あ、失敗だったか?
確かに、一番安いパッカー宿にしたのは私だよ。
階段を上がっていくと、上から中学生くらいの女の子が英語で声をかけてきた。
「予約はあるの?」
「あります!」
2階に上がると、談話室に通された。パッカー達からの預かり荷物、バックパックが所狭しと置いてある。
「部屋は…別館にあるわ。いい?」
いいもなにも、おっしゃる通りにしないと私の寝る場所は台湾にゃございませんよ。
また荷物を持って階下へ。
体操服にジャージの半ズボンをはいた女の子に連れられ、また路地裏を進む。
後で気づいたのだが、この道は、地下鉄の真上であり、このまま進んでいくと、ひと駅で台北駅にいける。
「まだかよ・・・」
かなり暑い。結構汗だく。
「もうちょっと。」
彼女はけっこう流暢に英語を話すが、語尾がはっきりしないので何を言っているか20%しか分からない。
まぁ、自慢ではあるが付け加えておくと、誰の英語でも20%しか分からない。
そもそも、同じ言語同士であっても、お互いの気持ちは40%くらいしかわかり合えないという。
それを考慮に入れると、異言語であっても20%も理解できる私は、なかなかのコミュニケーション能力を保持しているという計算になり、某学会では有名らしい。
「きょうは、宿の女性オーナーの誕生日なの。夕食パーティがあるので参加してね。」
あらそうなの?
こんなふうに、いったん旅に出ると、どんどん出会いがあり、つながっていく。
歩いて5分ほど、でも初めての場所だし荷物もあるので15分ほど歩いた感覚のところの、ビルの9階に、宿の別館はあった。
そこには、今日誕生日を迎えたという女主人がいた。
「あなたはきょう・・・」
「誕生日おめでとう」と言いかけると、女の子が制止した。
ハハ~ン、秘密なんだね?
宿の2泊分のお金(シングル2泊1200元=4800円)を払い、部屋に荷物を置いた。
一年ほど外国のドミトリー(相部屋)に泊まっていなかったので、シングル部屋からリハビリするのだ。
トイレは共同だが、驚いたことに、諦めていた お尻洗い用ミニシャワー が付いている!!
これはポイント高い。
実は私、もうシャワー付きトイレなしでは生きられない体なの。
次回のニューヨーク長期出張の際には、自宅の簡易設置式シャワートイレを持参するつもりよ。
ちなみにそんなオファーはまだない。
今回の旅の前にはネットで「携帯用おしり洗浄機」をネット検索し、ちょっと間に合わないようなので市内のドラッグストアで探した。
置いてなかったので、泣く泣くシャワートイレなし6泊7日を覚悟し、出発したのだ。
けさからお尻ちゃんもショボ~ンと緊張とが入り混じった複雑な表情だ。
ちなみに関空にもシャワートイレはなかった。
ようよう!よくそれで関西国際空港と言えたもんだな?
ここで関西空港会社にはっきり言っておくが、いわゆるあの「シャワー付きトイレ」があるのは日本だけなので、国際空港と名乗ってもらっても、まったく語弊はない。
もう行ってよろしい。
さぁ~て、ちょっと遅くなったけど、おじいさんのホテルに行ってみるか。あちいけど…。
そのまえに、この宿にはトイレットペーパーがないようだから、買いに行かないと。
さっきタクシーを降りた大通りにお店があるらしいので、寄って行こうっと。
やっほ~!現地通貨を使ってスーパーのようなところで買い物をするのはワクワクする。
物価は日本の7割くらいかな。
ティッシュペーパーをたくさん買ったけど、ビニール袋はくれないようなので、そのままショルダーバッグに入れて、おじいさんのホテルへ向かう。
もさもさ、荷物かさばるなぁ。
さてと、おじいさんのホテルは?
地図をみてもさっぱりどっちが東で西で、上か下か、クイズ・ハイ&ローは確か、キンキンが司会だったよな。
そんな感じなので、困った私は近くにあった、ものものしい事務所みたいなところで尋ねてみることにする。こんなところならゼンリンの住宅地図が置いてあるだろう。
入ってみると気持ちよくエアコンが効いていて、感じのいい女性が応対してくれた。
「公安ナントカ・・・」と書いてある。
どうやら警察らしい。すずしいのでなんなら30分くらい拘留されてもいい。
「そのホテルなら、きっとあっちよ。」
「ええっと、あっちですか?そっち?こっち?どっち?」
私が頼りなげに見えたのか、その女性は
「おいでなさい。私が連れて行ってあげる。」
「うを~~!!こんな暑い中、すみませんね!!でもシェーシェ!!」
女性は紺色の長いスカートの制服。
一緒に信号待ちをして、歩いて5分ほどのホテルへ連れて行ってくれた。
「ありがとうございました!」
ホテルに行くと、おじいさんは準備ができていたのか、ロビーで会うことができた。
おじいさんはこのホテルにいつも泊まり、お偉いさんとも懇意にしているらしい。
あとでレストランにも来るという。
「それでは行きましょうか。」
「いきましょういきましょう、みずばしょう。」
つづく。
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おじいさんのホテルにあとで行く約束をして、さきにタクシーを降りた。
ハテ?宿は・・・どこ?
周りは高いビル。若者たち。喧騒。。。右も左もわからない。
ええっと、宿の目印は・・・
台湾牛乳大王、
略してTMK!!
さすが!牛乳に「大王」をつけるあたり、大陸的発想だ。
でも、ガイドブックによるとこの店の「パパイヤ牛乳」は台湾名物の一つとなっているらしい。
この角を入っていくと、ネット予約しておいた格安パッカー宿!!
湿度80%の暑い中、荷物をコロコロしながら路地裏を歩く。
10m、20m、30m・・・ないなぁ。。。
駐車場管理小屋にいるおじさんに訊いてみる。
「しらないなぁ、そんな宿。」
やっぱり?安宿を知ってる一般市民はあまりいないよなぁ。
お互い言葉が通じないので、身振り手振り。
「じゃあ、この住所はわかる?どっち?」
「ああ、それなら、こっちだよ!」
おじさんは明朗に手振りで教えてくれ、その10m先に、宿の看板を見つけることができた。
「やった!」
と思ったのもつかの間。
入っていくと、なんだか煤けた古いビル。掃除の行き届いてない通り道。
あ~あ、失敗だったか?
確かに、一番安いパッカー宿にしたのは私だよ。
階段を上がっていくと、上から中学生くらいの女の子が英語で声をかけてきた。
「予約はあるの?」
「あります!」
2階に上がると、談話室に通された。パッカー達からの預かり荷物、バックパックが所狭しと置いてある。
「部屋は…別館にあるわ。いい?」
いいもなにも、おっしゃる通りにしないと私の寝る場所は台湾にゃございませんよ。
また荷物を持って階下へ。
体操服にジャージの半ズボンをはいた女の子に連れられ、また路地裏を進む。
後で気づいたのだが、この道は、地下鉄の真上であり、このまま進んでいくと、ひと駅で台北駅にいける。
「まだかよ・・・」
かなり暑い。結構汗だく。
「もうちょっと。」
彼女はけっこう流暢に英語を話すが、語尾がはっきりしないので何を言っているか20%しか分からない。
まぁ、自慢ではあるが付け加えておくと、誰の英語でも20%しか分からない。
そもそも、同じ言語同士であっても、お互いの気持ちは40%くらいしかわかり合えないという。
それを考慮に入れると、異言語であっても20%も理解できる私は、なかなかのコミュニケーション能力を保持しているという計算になり、某学会では有名らしい。
「きょうは、宿の女性オーナーの誕生日なの。夕食パーティがあるので参加してね。」
あらそうなの?
こんなふうに、いったん旅に出ると、どんどん出会いがあり、つながっていく。
歩いて5分ほど、でも初めての場所だし荷物もあるので15分ほど歩いた感覚のところの、ビルの9階に、宿の別館はあった。
そこには、今日誕生日を迎えたという女主人がいた。
「あなたはきょう・・・」
「誕生日おめでとう」と言いかけると、女の子が制止した。
ハハ~ン、秘密なんだね?
宿の2泊分のお金(シングル2泊1200元=4800円)を払い、部屋に荷物を置いた。
一年ほど外国のドミトリー(相部屋)に泊まっていなかったので、シングル部屋からリハビリするのだ。
トイレは共同だが、驚いたことに、諦めていた お尻洗い用ミニシャワー が付いている!!
これはポイント高い。
実は私、もうシャワー付きトイレなしでは生きられない体なの。
次回のニューヨーク長期出張の際には、自宅の簡易設置式シャワートイレを持参するつもりよ。
ちなみにそんなオファーはまだない。
今回の旅の前にはネットで「携帯用おしり洗浄機」をネット検索し、ちょっと間に合わないようなので市内のドラッグストアで探した。
置いてなかったので、泣く泣くシャワートイレなし6泊7日を覚悟し、出発したのだ。
けさからお尻ちゃんもショボ~ンと緊張とが入り混じった複雑な表情だ。
ちなみに関空にもシャワートイレはなかった。
ようよう!よくそれで関西国際空港と言えたもんだな?
ここで関西空港会社にはっきり言っておくが、いわゆるあの「シャワー付きトイレ」があるのは日本だけなので、国際空港と名乗ってもらっても、まったく語弊はない。
もう行ってよろしい。
さぁ~て、ちょっと遅くなったけど、おじいさんのホテルに行ってみるか。あちいけど…。
そのまえに、この宿にはトイレットペーパーがないようだから、買いに行かないと。
さっきタクシーを降りた大通りにお店があるらしいので、寄って行こうっと。
やっほ~!現地通貨を使ってスーパーのようなところで買い物をするのはワクワクする。
物価は日本の7割くらいかな。
ティッシュペーパーをたくさん買ったけど、ビニール袋はくれないようなので、そのままショルダーバッグに入れて、おじいさんのホテルへ向かう。
もさもさ、荷物かさばるなぁ。
さてと、おじいさんのホテルは?
地図をみてもさっぱりどっちが東で西で、上か下か、クイズ・ハイ&ローは確か、キンキンが司会だったよな。
そんな感じなので、困った私は近くにあった、ものものしい事務所みたいなところで尋ねてみることにする。こんなところならゼンリンの住宅地図が置いてあるだろう。
入ってみると気持ちよくエアコンが効いていて、感じのいい女性が応対してくれた。
「公安ナントカ・・・」と書いてある。
どうやら警察らしい。すずしいのでなんなら30分くらい拘留されてもいい。
「そのホテルなら、きっとあっちよ。」
「ええっと、あっちですか?そっち?こっち?どっち?」
私が頼りなげに見えたのか、その女性は
「おいでなさい。私が連れて行ってあげる。」
「うを~~!!こんな暑い中、すみませんね!!でもシェーシェ!!」
女性は紺色の長いスカートの制服。
一緒に信号待ちをして、歩いて5分ほどのホテルへ連れて行ってくれた。
「ありがとうございました!」
ホテルに行くと、おじいさんは準備ができていたのか、ロビーで会うことができた。
おじいさんはこのホテルにいつも泊まり、お偉いさんとも懇意にしているらしい。
あとでレストランにも来るという。
「それでは行きましょうか。」
「いきましょういきましょう、みずばしょう。」
つづく。
by kumaf3 | 2008-09-02 17:25 | 08夏・台湾・歩き&食いだおれ