台湾7 :そういえば初めての混浴
きのう、アグネスからマイケルのことをよく聞いておいた。
「彼は子供好きで、とても親切。物乞いの子がきょう、ガムをもって売りに来たけど、マイケルはそれを買ってあげてた。この旅では、恵まれない子を助けるNGO参加するためにシンガポールに一ヶ月いたらしい。」
ふ~ん。。。。。
烏来(うーらい)へは、台北市内から電車に乗り、最南の「新店」でおりる。
マイケルの提案で「きょうは烏来と、北の温泉、新北投(しんぺいとう)へいって、それから世界第2位のビルに登って、最後に西側の夜市に行こう。」ということになった。
「一日乗車券を買った方が10元の得だよ。」
というので、二人とも購入。
20分ほどで「新店」に到着、ここからは30分ほどバスに乗る。
「烏来」はひそかに人気のようで、台湾国内の観光客が多く、バスは満員。
当然私たちは座れない。
だんだん気分が悪くなって、もうダメ・・・どうしよう、と思ったら近くの席が空いた。
助かった~。マイケルは座ることができなかった。
さて、終点の「烏来」に到着。降りるとこれまた暑かった。けど山あいのとてもきれいな大きい川のある観光地で、マイケルは「昨日の海と比べたら、まだマシ。」という暑さだ。
それでも私たちは暑さに耐えきれず、コンビニを見つけると涼みに入る。
「コンビニは天国やなぁ~」
「そうやそうや!あ~すずし~ぃ」
(関西弁ですが、実際は英語です)
できればずっとコンビニに居たいのだが、そうはコンビニが許さないので烏来の街を歩く。
(左の小~さいのがマイケル。)
この橋の下には、ブルーグリーンの濃いきれいな川がごうごう流れている。
土産物屋を通り・・・このあたりはレストランでも野菜が豊富!
変なジュースを発見
山粉圓?黒いつぶつぶが回ってる。
買ってみた。カエルの卵みたい・・・見たことないけど。
黒いつぶつぶの周りはプニプニしていて・・・
そんなにおいしくない(笑)。
橋を渡ると、またコンビニがあった。すかさず入る!!!
はぁ~、すずしぃ~~!!
むむ?これは!?
(熱いので気をつけて、と書いてある。推測。)
コンビニの中に温泉が出てる。
手をつけてみると、あったかい!!!
いや~さすが温泉地!
俄然やる気がわいてきた。とっとと温泉に入るぞ!
あらかじめ「無料の温泉がある」と聞いていたので、それを探す。
「温泉→」
どうやら、この下のようだ。降りていくと、川べりに温泉らしきものが!
マイケルと交代で、ほったて更衣室で着替える。
さぁ~、日差しはガンガンに暑いけど、日焼け止めも塗ったし、準備オッケイ!
地元の人たちでにぎわっている川べりの温泉に行ってみる。
「ニイハオ!」(台湾の人たちはよくニイハオとあいさつする。)
どうやら親戚のような集団だ。
洋服を着たまま、おばさんが入っていたので
恐る恐る湯船に手を入れてみる。
「あじぃ~~~~!」
50度くらいあるんじゃない???
マイケルも
「アヂィ~~ハセヨ!
(テキトーに韓国語ふうで)」
これは一生入れんわ!!せっかく来たのになぁ。
「アツイ、アツイ」ありゃ?先に入ってた地元の人たちも日本語しゃべってる。
「日本?」と聞いてくるので「日本」と笑顔で答えた。
あ、でもマイケルは「韓国」。
「あ~そう^^」
和気あいあいムード、よかった。。。
湯船の隣には、山から湧き出す温泉が川に流れ込んでいて、「背中で温泉、おなかで川の水」状態が楽しめる。
おばさんが「こっちへ来い」とゼスチャーするので、とりあえずそっちへ。
「うわ~不思議・・・あったかい!冷たい!あったかい!冷たい!」
川はミネラルが多いのだろう、とてもきれいなエメラルドグリーン。中には魚が見える。
アツアツの温泉の方は…
おばさんやおじさんはフレンドリーに、「入ってしまえば熱くないよ」みたいなゼスチャーをするので、入ってみた。
むむ!・・・なんとか我慢できる!
うは~~~!入ってしまえば気持ちいい~~~!!!
「熱いお湯に頑張って入ってます」的連帯感ができ、ますます親しくなってきたような気がする。
紫外線対策か混浴対策でバッチリ洋服着たままのおばちゃんたち。
エリザベスはあまりにもセクシービキニなので、お見せできません。残念。
そうこうしていると、いきなりお湯を抜き始めた。
むむ?どうして?
一人のおじさんが棒たわしでごしごしこすり始めた。
あ~、掃除!?
お湯はどんどん抜かれ、みんながバケツで協力してまたたく間になくなっていく。
マイケルも手伝う。
私は棒タワシで、まわりをゴシゴシ。
ゴシゴシ掃除した後は、またお湯を入れる。
お湯が熱いので、またバケツで川の水を入れて調整。
ひゃ~、こりゃ清潔じゃわい。
ひと段落したら、お弁当タイムに入ったようだ。
お昼を持ってきてない私たちに、おじさんは手製の梅ジュースをくれた。
飲みなさい飲みなさい、もっと飲みなさい。
おじさんはクラッカーもくれた。ありがとう・・・。
マイケルと私が「シェーシェ」などといいつつ、すっぱい梅ジュースとクラッカーのビミョーなハーモニーを楽しんでいると、
「おべんとうも食べなさい。」と言ってくれた。
マイケルはありがたく頂戴したが、わたしは「水に入ると食欲がなくなる&のども乾かなくなる」ほうで、お弁当は遠慮していた。
気づかないうちに、お父さんはどこかに出かけていたようで、戻ってきた。
なんと、私達用のお弁当を買ってきてくれたのだ。
ひえ~~!!ありがとうございます!!
これにはジーン・・・。
やさしいなぁ。。。。
午後からも川で泳いだり、温泉に入ったり。
私たちは「ここが台湾で一番いいねぇ」といいながら満喫。
マイケルはこの後も一日ここに居たそうだったが、私はいったんスケジュールを決めるとその通りに体がなってしまうので、次に行きたくなってきた。
一日チケットも買ったしねぇ(貧乏性)。
私たちはなんどもお礼を言って、温泉を去った。
もちろんすべてのコンビニに立ち寄りながら。
「新店」でまた電車に乗り、また北の温泉を目指す。
およそ30分ほどで、新北投(しんべいとう)温泉だ。
烏来では欧米人は見かけなかったが、こっちは多い。
うっしっし、烏来はよかったよ~。
さて、新北投でも温泉に。。。
温泉博物館がある。日本人が温泉文化を広めたそうで、畳なども持ち込まれた。
マイケルは烏来の川でバシャバシャ泳ぎ、体力使いすぎたようで、「いったん宿に帰ろう」という。
「おなかもすいたしね~。でも、もう夕暮だ。いま高層ビルの展望台に行けば、昼の風景も夜景も、両方見られるよ。」
そうだな~。どうする?
「ビルは明日行こう」とマイケル。よほど疲れていたのだろう。
私たちは宿の近くの行列ができる餃子店で蒸し餃子と水餃子を食べた。
私的には、行列のできない昨日の餃子店の方がうまかったので、「食べなおそうぜ」と、テイクアウトをして宿に帰った。
マイケルはバタンキュー、かと思えばそのあと3時まで同室の男性と話し込んだらしく、翌日は昼を過ぎても起きてこなかった。
仕方ないので、今日はひとり行動にする。
出かけようとすると、宿主のハクション大魔王が「どこ行く?」というので、「マーケット」と答えると、「バモス!」という。
彼はメキシコ人でスペイン語を話す。
スペイン語でバモスっておい、
「さぁ行こう!」じゃね~か?
「ちょっとまってて。」とハクション。
いや~、このハクションと一緒に行動するメリットや快適度を瞬時に「くまエクセル」は計算したが、いい数値は得られなかった。
よって、ハクションが目を離したすきにコソ泥のように外出する。
とりあえず駅地下でワンタン食べる。
にらワンタン。うまい。
注文はメニューに自分で書き込む。
店のわきには段ボールが山積み。
気にしない気にしない。
玉市で、石の仕入れ。化石なんかも買っちゃった。
中は大規模で、冷房代わりに上から蒸気みたいなものが降ってくる。
今日は最後だし、ひとりでレストランに入る。(もちろん安くてうまいとこ)
大根もち(大根と米の粉をまぜて、焼く)
もさもさだ。クマ亭で作った物の方がうまいなぁ。
えび腸粉(とろとろの皮のなかに、蒸し海老。これ大好き。)
海老蒸し餃子。
やっぱり、近所の「行列ができない餃子店」の方がうまい。。。
シメは杏仁豆腐。めちゃうま・・・。
トータル1000円くらいでおなかいっぱい・・・。
食後にはしっかりウォーキングした。(道に迷ったともいう)
宿でまったりしていると、マイケルがノックした。
「フミ、きょうはビルの展望台に来なかったね!ずっと探していたよ!!」
「あちゃ~~!!マイケル、行ったの!?ごめん・・・。」
なんか映画であったっけ、高いビルで待ち合わせするやつ・・・・。
でも私は行かなかった(ひとりでたらふく食ってた)。ごめんよお。
マイケルは「僕も寝てて悪かったし。君とは今夜でお別れだけど、出会えてよかった。昨日は楽しかった。ありがとう。」
「うん、また会いましょう!」
マイケルはこの旅が終わると徴兵され、2年間の訓練を受けるそうだ。
「多くの韓国人は徴兵を受ける前には毎晩飲んで騒ぐんだけど、僕はそういうのは嫌い。旅をした方がずっといいよ。」
「うん、それはいいことだね!」
いったん軍隊に入ってしまうと半年間は絶対出られないそうだ。
マイケル、何年後かにまた会えるといいね。
(情熱の男マイケル。)
今夜の相部屋の友は、またもや韓国人の女の子。こっちには中国語の勉強をしに来ているらしく、この宿はアパートが見つかるまでの仮の宿ということ。
しかし、英語があまり話せないようで、マイケルやアグネスのようには仲良くなれない。
まぁ、かわいいから許す^^;
翌朝は4時起きで、空港に向かう。
宿のロビーでごそごそ荷造りしていると、同じようにごそごそしている子が。
同じ時間の便で香港に向かうそうだ。
彼女はインドネシア人で、3か月間インドの恵まれない子供の施設でボランティアしていたんだそうだ。
世界を旅していると、よくこんな人に出会う。
世界目線で、自分の協力できることを実行している若者たち。
それにひきかえ、日本でノホホンと生活している場合じゃないかもなぁ。。。なんて気になる。
平和ボケを引き締めるためにも、平和な同じ環境で同じ繰り返しを続けていてはいけない。
私が働いて得た利益は、ほんのすずめの涙ですが、すべて、世の中の恵まれない方を助けている方や、滅びゆく環境をみつめていくため、私の旅の資金にさせていただきます。
宿の猫「ミミ」は、「フガフガ」とねむったまんま、私を見送ってくれた。
ついしん:「一日乗車券」の類はど~も、買わない方がいい場合が多い。(エリザベス統計)
by kumaf3 | 2008-09-12 23:51 | 08夏・台湾・歩き&食いだおれ