山口の旅その5 長門市・下関・いよいよふたおい島へ

長門湯本温泉から、また長門市に戻る。

長門市駅で1時間半ほど時間があるのだが、駅前を回ってみても、なぁ~んにもすることがないので、たまたまやってきたイベント列車「みすず潮彩2号」に乗って下関方面を目指すことにする。

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この「みすず潮彩2号」は、この地方出身の作家「金子みすず」で町おこしを、と名づけられた列車で、日本海を各駅停車する線路上で、見晴らしのいい場所で数分停車し、見所案内をする、というもの。

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クマモト、初日本海!!

「きょうはこのようなお天気で、コバルトブルーの海の色が見えないのは残念ですが・・・」
と女性乗務員が停車ごとにアナウンス。


乗客の10分の一は列車マニア。カメラや地図を手放さない。

特別料金を払うと、見晴らし車両に乗ることができる。

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わたしはたまたま乗り合わせた向かいの席のにこやかなご婦人にはなしかけ、この地方のお勧めを教えていただいた。
一の俣温泉や、最近無料の橋がついた「角島」が人気なこと、季節の海産物など。。
ちょうど、隣の席に座ったおばあさんは、大きな風呂敷包みをもって行商の帰りだった。


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いろんな人に大きな声で陽気にセールスをしている。
「きょうはモズクを持って来たの。でももうなくなった。奥さん、わかめ買わない?1000円。たくさん入ってるよ。」


向かいの女性はバスに乗り換えるということで、列車から降りていった。
「気をつけてね、いい旅を。」
「ありがとうございます」


代わりに乗ってきたのは、これまた品のいいご婦人。
「きょうは、仏事で出かけるんです。」
下関でお通夜があるそうで、喪服で、一泊分の荷物を持っていた。

彼女にも、この地域のいろんなことを教えていただく。

このあたりに多い赤い瓦は
「石州がわらといってね、島根のほうで作られて広がってきたんですよ」とのこと。

いろいろと教えていただいているうちに、今日の目的地「ふたおい島」に渡る船が出ている「吉見駅」に着いた。

列車の窓から見てみると、これまたひっそりとした街で、「1時間半もここで待つのは・・・」。
列車に乗ったまま下関まで行き、またここまで帰ってくることにする。

「そのほうがいいわよ」
「じゃ、そうします。」


次は~かじくりごうだいち~かじくりごうだいち~。

面白い駅の名前だなぁ、と思って写真を撮っていると、「この駅は最近できた駅でね、最近急に病院や大型店が増えてきたので開設された」という。

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そうこうしているうちに、この列車の終点「下関」に。

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「ありがとうございました。」お礼を言うと
「こちらこそ、おかげで退屈しなかったわ。いいご旅行を。」
みすず潮彩2号の出会いに、感謝。。。
生活者が毎日使う交通機関にお邪魔するのは、旅の大きなおもしろさだ。



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            こりゃわかりやすい、ハンディキャップ用シート。




下関駅ホームに降りるやいなや、M氏からメールが。
「いま下関。くまちんどこにいるの?」
下関ですがな。

改札を出て、久しぶりの再会。といってもほんの1ヶ月ぶりだけど。
「いや~、たまたま、明日、母の日なんだよなぁ。」
M氏は上京して10ウン年、母の日や誕生日に何かしたことはなかったという。
「カーネーションでも買おうかと思って。」
下関での30分は、カーネーションを物色して終了。
東京で見るよりやわらかい顔のM氏とともに、また列車に乗り「吉見駅」を目指す。

ほんの15分ほどで到着。
かまぼこ・ちくわ店が数軒ある、しずかな駅界隈。ここのてんぷら・ちくわはうまくて評判。(実際うまかった!!)

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駅からなかなかわかりにくい路地を通って、およそ10分。
「ここですよ。」
ふたおい島行き船の待合所。

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ふたおい島と、本土側「吉見」をむすぶ船は、夏は一日3往復、冬は2往復。

わたしがインターネットで見た時刻表は冬のものだったらしく、午後4時半出航、と思っていたら、5時の出航であった。

私たちもあと1時間あまり、船が出るのを待つしかなかった。あーあ。


入ってみると、船を待っているご婦人が2名と、たたまずに干されている傘が2本。
せまい島、M氏のことを知っているようで、懐かしく話をしている。
「用事は1時半に終わってね。」

え?

「1時半から、午後5時の船を待ってるんですか!?」
ものすごいスローライフ。

「毛布があれば、寝て待つのにねぇ。」

いやいや、まぁそうですけどね・・・^^;


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午後5時すぎ、「蓋井丸(ふたおいまる)」はふたおい島へ向けて出航。

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天候不良で欠航が危惧されていただけあって、沖に出るにつれて波が荒くなる。
「進行方向に向かって寝るといいよ。」M氏はとっとと横たわって睡眠。
「そ、そう?」

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ど~んど~ん!ば~んば~ん!
船底が波をたたく音に寝ていられない。
どんどん揺れがすごくなり、船が傾く。震度7くらいか。

M氏は平然と寝ている。


船の丸い窓に波がかぶり、これはまさにローリングサンダー!!「うっそ~~!ワッハッハッハッハ!!!」
笑うしかない。
サーカス芸のバイクが球形の中でぐるぐる回っている感じ。

「私は酔ってない、酔ってない、酔うはずがない。楽しい!楽しくてしかたない~~!」

と暗示をかけ、30分の航行を楽しんだ。
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by kumaf3 | 2008-05-19 21:45 | 山口県・蓋井(ふたおい)島  

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