クリスマスの過ごし方
日本でも、多くの人がパーティに参加し、賑やかに過ごしたと思う。
ところで。
世界を旅してみて、いかに日本以外の国の人々は宗教に根ざした日常生活を送っているか、ものすごく痛感した。
毎週日曜日にミサに出かけ(旅先でも、教会を探して参加する)、食事の前にお祈り。
教会の近所を通るときには、車に乗っていても胸の前で十字架をきる。
クリスマスを迎えるために、おばあちゃんから子供まで、手作りのオーナメントで家中を飾り、その日を心待ちにする。
物乞いをする人には施すのが当たり前。
また、施されるのも当たり前。
敬虔な人は、自分の日常生活に多少支障をきたしてでも、宗教の集まりに参加し、祈りを捧げる。
毎日、何分~何時間かを宗教に捧げる生活がある。
日本でも、寒い中、自分の信じる宗教を広めるために、寒い中、一軒一軒ドアを叩き、布教活動をする人もいる。
この世界はすべて、神が創ったのだ。
宗教に傾倒できる人を、ある意味、うらやましく思う。
祈れば、神に救われる。
キリストの生誕地といわれる、イスラエルの教会にも行ってみた。
その近くに腰を下ろしていると、「足を組むのはやめなさい」「お喋りするのはダメ!」と叱られた。
全世界のキリスト教信者の聖地なのだ。
観光気分で訪れた自分が、場違いだった。
キリスト教の信者たちが一年に一度、キリストの誕生を祝うのが、聖なるクリスマスだ。
そんなことを身をもって知った今は、ちょっと今までとはクリスマスの見方が変わった。
「クリスマスのホテル予約」・・・ハ?
「クリスマスまでに彼氏ゲット」・・・うーん。
普段は何もしてないお店や放送局が、いっせいにクリスマスの飾り付けやクリスマスソングを流す。
消費意欲をあおられ、多くの人が流されていく。
たぶん、2年前までのわたしもその一員だった。
日本人の多くは無宗教だ。私もそう。
信じるものは自分の力。努力すれば報われる、と教えられてきた。
「がんばれ!がんばれ!」
これは、高度経済成長のパワーの源であった。
しかし、大きな挫折に遭ったとき、すがるものがない。
立場を失い、自分の自信が崩れ落ちたとき、どうすればいいのだろう。
現代の日本では、自殺する人が年間3万人とか?
これは、無宗教の人が多いのと、あながち無関係では無いように思う。
クリスマスがきっちり25日で終わるのは日本くらいで、多くの国では1月中旬くらいまではクリスマスホリデー。
ツリーやイルミネーションもまだまだ大きな顔をして輝いている。
(きょうスーパーに行ったら、店内はすっかりお正月ムード。あせるなぁ。)
ま、いろんなことを考えつつ、今年も日本のクリスマスが終わろうとしている。
私のクリスマスのしめくくりは、クリスマスケーキ、ひとり食い。現在4分の3終了です。
by kumaf3 | 2007-12-25 17:32 | 日常のつぶやき