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アムステルダムのおばさま

お隣ドイツではワールドカップのFINALが行われました今日この頃。
オランダも街のバーでは大勢が見守っていました。
わたしもkさんのおば様の家で最後のPK戦を観戦。。。

すっかりおば様のお宅に居候(いそうろう)させていただいております。
「居候、3杯目には、そっと出し」といいますが、私は最後の最後までおいしい黒いパンに、大好きなチョコ栗クリーム(ヨーロッパにしかない)や、クリームチーズ(オランダのは最高にうまい)を塗り塗りして、心行くまで頂いています。

きょうは、お天気が曇りがちで、夕方くらいまで、家でまったり。
おしゃべりや手作りの食事ですごしました。

おばさまは旅行会社に長年お勤めの方で、一人旅で各国を回られた経験があり、きょうはいろいろお話を聞くことができました。
ネパールで地元の人と仲良くなり、家に招かれたことが忘れられないそうです。
「女性一人旅でも、大丈夫よ。旅を楽しむコツは、いろんな人と話すこと。すると情報が得られるし、いろんな人の考えを知ることは、人生のプラスになると思う。危ない人に付いてっちゃだめだけどね。」

おばさまはもう、うちの母くらいのお年だけど、会話の内容がとてもグローバル。
クラシック音楽、ヨーロッパの歴史、各国の旅行体験、世界情勢など、とても豊富な知識。甥っ子のkさんとの高尚な会話に、無知なわたしはボーっと聞いているばかりでした。

「いまはもう、荷物を持って歩き回ることが面倒だから、積極的に旅行しようとはあまり思わなくなった。本当に若いころ、いろいろな国に旅行をしておいてよかったわ。今死んでも悔いはないもの。」

わたしも数十年後、人生の終盤には同じ言葉を、若い人たちに言ってあげたい。

昔のことを思い出して語るおばさまの目には、すこし涙が滲んでいるように見えた。


「私もこの旅行、親には反対されているんです。でも、今のうちしかこんな旅行は出来ないから、がんばろうと思うんです。しんどくてツライなー、と思うことが多いんですけど、おば様の言葉を聴いて、元気が沸いてきました。おば様に会えてよかったです。」


感じたことは、なるべく言葉にして伝えるように心がけるようになった。

おば様の甥っ子にあたるkさんとは、ネットの掲示板でメールを少しやり取りしただけで、イラン、トルコと旅友としてお世話になってきた。
そして、ここオランダのアムステルダムにまで、ノコノコやってきて、居候させてもらっている。
おば様に会えたのも、kさんのおかげ。私のずうずうしさの賜物(笑)。


いろいろな偶然が重なって、素敵な出会いが次々に起こっている。


きょう、午後からはアムス名物の飾り窓地域を見物。
超ふくよかタイプから、年配タイプ、スタイル抜群タイプ、いろんな方が窓を飾っておられました。
アムステルダムのおばさま_f0050468_0151970.jpg


さて、明日の深夜バスで、デンマークのコペンハーゲンに向かいます。


そんなこんな毎日に紛れて、今年も今日、しずかに、しずかに、誕生日を迎えることが出来ました。

ありがとう。

by kumaf3 | 2006-07-10 06:45 | ヨーロッパ編  

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