壁は自らやってきた

会社で昼休憩まえ、パソコンをしていると。

「くまもとさぁ~ん、 お父様からお電話です」

ハフ?父ちゃん?

「いま松山に出てきとるんじゃがの~。母ちゃんから携帯に電話があって、フミがいい日旅だちとやら~なんとやら、ラジオでいいよったけん、ゆうて。」

お昼の生放送を田舎の母が聴いていて、わたしの「3月一杯で旅だちます宣言」に驚いたらしい。

ちなみに、そのときかけていた曲は「いい日旅立ち」ではなく、スタッフHさんの演出で「サライ/谷村新司」である。


母には退職かも、とは伝えていたが、旅に出ることは言っていなかった。
田舎の母は放送を聴いてびっくりして、松山に出張で来ていた父に電話したらしい。

「母ちゃんが、せっかくじゃけん2人で話して来たら、いうけん電話したんじゃけど。
まぁ、フミさんとワシの仲じゃけん、隠し事はなかろうが。。」

いや~、隠してました(滝汗)。
「わかった。いまから昼休みやけん近くで話そうや。」

高~い壁が、いきなり向こうからやってきたのだ。

よ~し、受けて立つぞ。

父ちゃんは、池のほとりで、スーツのまま地べたにすわり、日向ぼっこしながら待っていた。


「会社を辞めるのはかまんが、なにするな?」



「あ・・・っと。旅行をしようかと・・・(汗)。」

「それはかまんが。どこいくの?」



「ん~、ぐるっと・・・・一周・・・(目をそらしつつ)。」

「お?世界一周か~」

「うん・・・」

「ほぉ・・・やれるうちに、やりたいことは、やらにゃいけんわい。時間は戻らんけんのう。」


お、お父様(いきなり格上げ)!よくわかっていらっしゃる!!


「とうちゃん、わかってくれる(うるうる)!?」

「おい、わかる。じゃが、危ないとこには行かれんぞ。親としては、何をするかを知っておきたいしな。知っときたいんよ。」


さすが熊本父!!私の血を引いているだけのことはある!!


「お金やなにかは、親からうばってでも何してでも取り返せるが、年齢だけは返ってこん。どうあがいても。年取ったら、ナンボやろう思うても、できんけんの。」

もう70の声がする父の含蓄のある言葉だ。

まったくそのとおり!わかってもらえてうれしい。

が、その後、話は家が抱える問題や、知られざる父母の過去、産めるうちに子供を産んでおかないといけんぞ・・・などというプレッシャーもかけてもらった(ズシっ)。


「じゃ、もう帰らえ。」
「うん。あの~(超・心配性、高血圧、A型の)母ちゃんには、なんとかうまく言っておいてね!
一応あした、帰るけど。」
ちょうど母の誕生日なので、田舎に帰る予定にしていたのだ。

親としては、娘の進む道を電波で先に発表されるのは、驚いたに違いない。
すまんなぁ。


松山でも桜の開花宣言があったうららかな午後、大きな壁はJR予讃線で、田舎に帰っていった。
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by kumaf3 | 2006-03-24 18:44 | 旅の準備など  

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